本物の筆文字を彫刻

こんにちは

メモリアルプレート・ラブわん製作担当のメイソンです。





石に刻まれる文字に携わって三十年以上になりました。

そんな訳で、昔を語っちゃいますね。



昔は石に字を刻むとなると、

書道家の先生にお願いし、

筆で手書きしていただいて、

その文字を石にうつして彫刻する、という作業をしていました。



最近ではパソコンの筆文字フォントをプロッターで切ってサンドブラスト彫刻・・

という具合に近代化しましたが、

昔の文字には、昔の文字の良さがありました。





パソコンのフォントと筆字の比較


今は「鈴木家」と彫刻しても、みな同じ仕上がり。


昔は、それぞれ味のある「鈴木家」だったんです。

なので、「いやぁ〜、今回は最高にいい文字だ。当たりだな」

なんて・・・他のお客さんには申し訳ない裏事情があったり、なかったり・・・



そんな、手書きならではのバラつきがなくなって久しいんですが、

正直に言いますと、やっぱり書道家先生に書いてもらったほうが断然いいんです。

ちょっと、例を出しますね・・・

いかがでしょう?

まるで、一枚の油絵を見た時のように、心に「ありがとう」の持つ意味が響いてきませんか?

この「ありがとう」は筆文字市場先生による執筆で、

石彫刻文字を三十年余り見続けてきた私が、一目惚れしたものです。

モチロン、それぞれに好みがあるところですが、

個人的評価で言わせていただくと、

掛け値なしに最高の「ありがとう」です。



で、ですよ。

比較のために、パソコンの筆文字フォントでマネしてみると・・・






う〜ん・・

このバラバラ感。



私のセンスのなさも、モチロンあるんですが、

多分、誰がどう頑張ってもフォントの組み合わせでは

あんまりいい感じにはならないと思います。

昔のテレビドラマに出てきた、文字をツギハギした脅迫文みたい(笑


これじゃぁ、彫刻する気にならないし、お客様にお渡しできません。




やはり本物の筆文字に限る!


一般的な方法で、普通に筆文字フォントで「ありがとう」と彫刻しても良かったんですが、

「やってみたい」となると、やらないと気が済まない性分なんです。



なのでどうしても、惚れた文字を彫ってみたくなりましてw




彫ってしまいました。

いかがでしょう?

自分で言うのもなんですが、この迫力たるや・・・





やっぱり、書道家先生の文字彫刻に限りますね〜

深く彫刻してあるので立体的になり、

ともすると下品になりがちなゴールド・レターも厳かな雰囲気を醸し

高級感を引き立ててくれます。

もう、文字を読むというより鑑賞する感じです。


心に直接「ありがとう」という言葉の意味が響いてきます。

「やっぱり、こうでなくっちゃ!」

パソコンのフォントじゃない本物の筆文字彫刻をさせていただいて、


久しぶりに大満足のメイソンでした。






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